工場で働く基礎知識 PDRサイクル
こんにちは。
今回はPDRサイクルというものについて書いていこうと思います。
前回はPDCAサイクルという手法について書きました。今回もPDCAサイクルと同様に、作業の効率と質を高めるための手法についてです。PDRサイクルはハーバードビジネススクール教授のリンダ.ヒルいう方が考えた手法になります。人によっては「PDCAサイクルは古い!今はPDRサイクルだ!」という人もいれば「PDCAサイクルとPDRサイクルは使い分けて使用するべき」という人もいます。双方解釈の仕方が違うのだと思います。なので生活や仕事のスタイルは人それぞれですので、自分自身で解釈をし自分自身で合ったものを選ぶことが大切です。ネットや会社の上司にこれがいいからこれをやれということがあるかもしれませんが、自分自身で考えて取り入れることが一番大事だと私は思います。少し脱線しましたがPDRサイクルを解説していきたいと思います。
PDRサイクル
P = prep(準備)
↓
D = do(行動)
↓
R = review(評価)
↓
P
↓
D(この流れを繰り返す)
このようになります。PDCAサイクルより一工程少ないので効率的なんじゃないかと思われます。では例を挙げていきましょう。
目的は「楽しく魚釣りをする」とします。
prep
魚を釣りにいくための準備をします。竿を買ったり、魚釣りをする日や場所を決めたりとかです。
do
準備が済んだ段階で行動します。魚を釣りに行ってしまいます。
review
行動をした結果をもとにprepの評価を行います。doの評価ではありません。doではprepしたことを実行しただけなので、doがあまりうまくいかなかったのはprepが原因と考えます。例えば「魚は釣れて楽しかったなー!でも一人で行ったから少し寂しかったなぁ…」となれば「場所や物の準備は問題なかったが友人を誘うという準備ができてなかった」という評価になります。
prep
今度はreviewも取り入れ準備を行います。
後はこの流れを繰り返していき質を向上させていきます。
どうでしょうか。PDCAサイクルとはかなり違った考え方ですね。PDRサイクルの方が結果は早く出せると思います。なので流動的な仕事をされている方はこちらの方が合っているかもしれませんねー。逆に固定的な仕事をされている方はPDCAの方が堅いのかもしれません。これはあくまでも個人的な意見です。
最後にPDCAサイクル、PDRサイクル共に確実に言えるのは、目的を明確にすることです。目的が明確でないと、このサイクル中に脱線して質の向上はあまり望めません。これは間違いありませんのでお忘れなくー!